マビノギの語源やあらすじ、プレデリの立ち位置など。ジマ的な超ざっくりあらすじもあるよ!
マビノギオンとマビノギ
元となった写本にはマビノギオンという記載があったものの、これはミスで「マビノギ」と読むのが正しい、という意見が多いそうです。
サモンズではマビノーギ、と伸ばしてますね。
マビノギってどういう意味?
「息子、少年、若者」を意味するウェールズ語のマブから派生したもの、と考えられているとのこと。
ケルトの神Maponos(神聖なる子)ではないか、という説あり。
いつのお話?
11世紀後半から12世紀。
1060年から1200年くらい、というのが一般的な見解。
なんかハッキリしないな?
12世紀から13世紀にかけて、それ以前の口伝をもとに、中世ウェールズ語で編纂された、という経緯があります。
正確な情報があまり残ってないんスね。
マビノーギ四枝とは?
マビノギオン、マビノギと呼ばれる物語の中でも、もっとも有名な4つ。
プレデリが主人公?
プレデリは、常に中心人物として描かれているわけではありませんが、4つの物語すべてに登場します。
けっこうファンタジー
タイトルに「少年少女の娯楽」と入っていたこともあるそうで、結構普通に魔法とか出てきます。
ざっくりどんな話?
第一枝「ダヴェドの王子プイス」
あらすじ:プレデリの両親が結婚するまで、彼の誕生、失踪、解決まで
ジマ的まとめ:
プレデリの親父がリアンノンと協力して、元婚約者グワウルを撃退し、結婚
その後生まれた子どもが、怪物にさらわれた
でも、良い人が助けてくれて、しばらくしたら戻ってきた
もう少し詳しく
プイスが黄泉の支配者アラウンの魔法で体を交換
その間にプイスはアウランの敵を倒し、信用を得る
故郷に戻ったプイスがリアンノンと婚約する
しかし、元・婚約者グワウルに連れ去られてしまう
策略を用いてグワウルを魔法の袋に閉じ込める
リアンノンと結婚、三年後に子どもが生まれる
ある夜姿を消したことから、リアンノンが疑われる
怪物に連れ去られたが、テイルノンとその妻により発見
テイルノンはプレデリを育て、その後プイスの元に帰す
ポイント
プレデリの親父がけっこう目立ってる話。でもこの後出てこない。
第ニ枝「スィールの娘ブランウェン」
あらすじ:ブランウェンとアイルランド王マルソッフの結婚、その後の戦争について
ジマ的まとめ:
エブニシエンが勝手に怒って、マルソッフの馬を斬る
王様がお詫びに魔法の大釜を送るが、マルソッフは妻のブランウェンをいじめる
ブランウェンは王様に連絡して、戦争勃発
めっちゃ人が死に、プレデリとマナウィダンたちは帰る
ブランウェンは悲しくてしぬ
もう少し詳しく
エブニシエンが結婚の説明がなかったことに怒り、マルソッフの馬を斬る
ベンディゲイドブランは償いとして馬と宝を死者を蘇らせることができる魔法の大釜を送る
マルソッフとブランウェンの間に子どもが生まれる
しかし、マルソッフが馬を斬られ、侮辱されたことを民衆は不満に感じていた
そのため、マルソッフの命令で厨房に閉じ込められたブランウェンは毎日殴られる
ブランウェンはホシムクドリを使って手紙を送り、ベンディゲイドブランが戦争を仕掛ける
アイルランドは和平を提案し、艦隊用の屋敷を用意する
その屋敷には兵士が潜んでいたが、エブニシエンが皆殺しにする
アイルランドにある魔法の大釜に気づいたエヴニシエンはわざと死に、大釜を破壊する
プレデリを含む7人のウェールズ人のみが生き延びる
ベンディゲイドブランは毒槍で致命的な傷を追う
帰路でブランウェンは悲嘆のあまりしんでしまう
ポイント
エブニシエンが短気起こして馬なんか斬るから…馬かわいそう。
魔法の大釜は死者を蘇らせる力があるゾ。復活スキル持ちかな。
あといろんなサイトの表記はマース (Math)なんだけど、サモンズだとマソルッフ (Matholwch)になる謎。
第三枝「スィールの子マナウィダン」
あらすじ:プレデリがブランウェンの弟であるマナウィダンを連れて帰郷、スウィトによってダヴェドにかけられた呪いを解く
ジマ的まとめ:
プレデリとマナウィダンは帰って身を固めるが、魔法の霧で故郷がヘンな感じに
仕方ないので妻たちと4人で狩りとか農業にいそしむ
謎の白い蛇のせいでプレデリとリアンノンが呪われ、話せなくなる
マナウィダンの畑を荒らしたネズミを殺そうとしたらスウィト登場
「実はそのネズミ、変身した妻だから助けて」と言われ、見返りに呪いを説かせる
もう少し詳しく
生き残ったプレデリとマナウィダンはダヴェドに期間する
プレデリはキグヴァと、マナウィダンはリアンノンと結婚
魔法の霧が立ち込め、従者と4人は引き離される
4人は狩りをして過ごし、鞍や盾、靴を作って町を渡り歩き、戻って狩りをする
白い蛇に導かれ、怪しい城に入るプレデリだが、口をきけなくなる
リアンノンも話せなくなり、城がこつぜんと消える
マナウィダンは畑に小麦の種をまいたが、ネズミに荒らされてしまう
ネズミを殺そうとする彼の元に、司教が現れ、ネズミを逃がすように言う
マナウィダンはプレデリとリアンノンを呪いから解放し、ダヴェドの魔法を解くように言う
ネズミは実は司教の妻が変身した姿だった
司教の名はスウィトで、友人グワウルへの侮辱に対する復讐として呪いをかけたのであった
ポイント
故郷に帰った後、戦友がオカンと再婚。
第四枝「マソヌウイの息子マース」
あらすじ:
プレデリとマースの戦争、グウィディオンとの一騎打ち、アランロドの子スェウの復讐
ジマ的まとめ:
ギルヴェスウィが侍女に近づくため、マースを騙して戦争に出向かせる
弟のグウィディオンがプレデリと一騎打ちして勝つ
ギルヴェスウィが侍女に乱暴する
マースは侍女と結婚して、ギルヴェスウィとグウィディオンを変身させる
新侍女アランロドの息子スェウはグウィディオンに育てられ、元・花の美女と結婚
でも美女は狩人グロヌウと駆け落ちし、スェウを殺そうとする
グウィディオンに助けて貰いながら、スェウがグロヌウを串刺しにした
もう少し詳しく
プレデリがウェールズの南側にあるダヴェドを、マースが北側の地を支配していた
ギルヴェスウィはマースの侍女ゴウェインに近づくため、マースと弟グウィディオンを騙し、プレデリと戦争をさせる
グウィディオンはプレデリを一対一の決闘で殺す
ギルヴェスウィはゴエウィンを手込めにした
マースは事態の償いとしてゴエウィンと結婚
グウィディオンとギルヴァエスウィは3年間、鹿、豚、狼の姿に変えられる
新しい侍女としてグウィディオンの姉アランロドが推薦される
アランロドはふたりの子どもを生み、ひとりがグウィディオンに育てられる
アランロドはその子どもに自分以外名前を与えられず、妻を持つことはできない、という誓約を立てる
グウィディオンは策略で彼女にスェウ・スァウ・ゲフェスと名付けさせ、武器も持たせる
さらにマースと協力して花を美女ブロダイウェズに変え、妻とした
しかしブロダイウェズは狩人グロヌウと恋に落ち、スェウを殺そうとする
スェウは鷲に変身して逃れ、その後グウィディオンによって人間に戻す
ブロダイウェズはフクロウに変えられ、グロヌウはスェウに槍で岩ごと貫かれてしぬ
ポイント
サモンズでは涼やかな男ぶりですが、岩ごとグロヌウを串刺しにできる剛の者。
雑感
ちょいちょい、そうはならんやろポイントがありますが、まあ神話とか伝承ってこんな感じですかね。
魔法、冒険、戦争、謀略そして恋…とファンタジーしてる内容でした。
また調べながら、背景にあるストーリーも楽しんでいこうと思います(^ω^)
コメント
つまり中世ヨーロッパの同人誌ですね!
口伝だからきっと自分たちの都合のいいように改変されてるに違いない
だからそうはならんやろポイントも目立つ!…ということにしときましょう
とりあえずブランウェンが政略結婚からの暴力の日々で最期は悲嘆の死と悲劇のヒロイン盛すぎる
ホントにそんな感じでしたよ(=゚ω゚)ノ
ファンタジー系同人誌…
昔からこういった物語には需要があったのだ!
そうならポイントが多い理由もうなずけるぜ。
ブランウェンはひどい目にあってますね
というか、神話とか伝承に登場する女性はロクな目に合わない印象(´_ゝ`)
なんだかFF外伝に居そうなキャラばっかだな
やはり物語はFF寄りになってしまうのか
分かりやすいッス!
ブランウェンは散々な目にあうんですね
かわいそう過ぎる…
滅級でエブニシエンが馬斬って、次のエリアで激おこマソルッフが出てきたりしそう_(:3」z)_
ブランウェン、散々ですよホントに…
民衆が悪いのか、それともマソルッフに問題があるのか。
エブニシエンが余計なことしたからなのか( ³ω³ )
エブニシエンは短慮、血気に逸る性格だけども
義に篤いというか行動原理が家族や国家のために由来している印象があるので
トラブルメーカーだけども憎めないという感じがありますな
ランバトの報酬キャラということは敵ではないということでしょうし
家族思いってことなんですかね~
面白い性能だといいですね(^ω^)